「自分の服の系統って何だろう?」と思ったことはありませんか。なんとなく毎日服を選んでいるけれど、コーディネートがまとまらない、買い物をしても着回せないという悩みは、多くの人が一度は経験するものです。
その悩みの根本には、「自分がどんなスタイルを目指しているか」がはっきりしていないことが多いといえます。服の「系統」を知ることで、コーデに一貫性が生まれ、買い物もぐっと楽になります。
この記事では、メンズファッションにおける服の系統・種類を幅広く解説します。きれいめ・トラッドからストリート、アウトドア、ヴィンテージまで、代表的なスタイルをひとつひとつ丁寧に紹介します。
さらに、自分に合う系統の見つけ方やコーディネートのコツ、系統別のおすすめブランドまでカバーしているので、「どこから始めればいいか分からない」という初心者の方にも役立つ内容になっています。ファッションをもっと楽しむヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
メンズファッションの服の系統・種類まとめ【結論】
服の系統とは何か?基礎知識を解説
服の「系統」とは、ファッションのスタイルやジャンルをまとめたカテゴリーのことです。「きれいめ」「ストリート」「アメカジ」などの言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、それぞれが一つの「系統」にあたります。
系統とは、単に好きな服を集めたものではありません。ファッションの世界観・テーマ・雰囲気をひとつの軸として整理したものが、系統という概念です。たとえば「ストリート系」であれば、スケートボードやヒップホップ文化を背景に持ち、ビッグシルエットやグラフィックTシャツが中心になります。「トラッド系」なら、アイビーリーグの学生スタイルをルーツとし、チノパンやブレザーが定番アイテムになるといった具合です。
服の系統を把握しておくと、「どのアイテムを買えばいいか」「何と合わせればいいか」が分かりやすくなります。買い物の迷いが減り、クローゼットの中に統一感が生まれるのが最大のメリットといえます。
系統を知るのは「縛られるため」ではなく、あくまで「自分のスタイルをもっと楽しむため」の道具として捉えるのがおすすめです。系統を一つに決めなくてもよく、ミックスして楽しむのも現代ファッションの醍醐味のひとつです。
メンズファッション系統の主な種類一覧
メンズファッションには、大きく分けると以下のような系統があります。ここでは代表的なものを分類してまとめます。
| カテゴリー | 代表的な系統 | 雰囲気・キーワード |
|---|---|---|
| きれいめ・クラシック系 | きれいめ、トラッド、ビジネスカジュアル、フレンチカジュアル、イタリアンクラシコ | 上品、清潔感、大人っぽさ |
| カジュアル・ストリート系 | アメカジ、ストリート、ワーク系、サーフ、スポーツミックス、韓国ファッション | ラフ、動きやすさ、個性 |
| モード・その他系 | モード、ミリタリー、アウトドア、ヴィンテージ、ロック・グランジ、ラグジュアリー・ミニマル | 独自性、素材感、サブカルチャー |
この一覧を見ると、メンズファッションの系統は非常に幅広いことが分かります。きれいめ系統はオン・オフを問わず使いやすく、ビジネスシーンとも相性が良いのが特徴です。カジュアル・ストリート系は自分らしさを出しやすく、日常使いに向いています。モード・その他系は個性が強く、ファッションへの関心が高い人が好む傾向があります。
各系統には固有のアイテムや配色のルールがありますが、必ずしもそれに従う必要はありません。気に入ったアイテムを取り入れながら、少しずつ自分のスタイルを育てていくのがファッションの楽しみ方だと感じています。
自分に合う系統の見つけ方・選び方
系統を選ぶにあたって、「何から考えればいいか分からない」という方も多いかもしれません。そんなときは、次の3つのポイントから考えてみるのが有効です。
- 自分が「かっこいい」「おしゃれ」と思う服やコーデを集めてみる
- 普段の生活スタイル(仕事、趣味、外出頻度など)を振り返る
- 好きな雰囲気(クリーン・ラフ・個性的など)を言語化してみる
「かっこいいと思う服」を集める作業は、PinterestやInstagramで画像を保存するだけでも十分です。保存した画像を見返すと、自然と共通の傾向が見えてきます。「ジャケットが多い」「デニムばかり」「黒・白・グレーが多い」といった気づきが、自分の好みの系統を教えてくれます。
系統を決めることは「型にはめる」ことではなく、「自分の好きを整理する作業」です。まずは「なんとなく好き」という感覚を大切にして、そこから系統を当てはめていくのがスムーズな進め方といえます。
メンズファッション系統【きれいめ・トラッド・クラシック系】
きれいめ(シンプル・キレイめカジュアル)
きれいめ系統は、清潔感と大人っぽさを重視したスタイルです。シンプルなアイテムをベースに、シルエットや素材にこだわることで全体の印象を整えるのが特徴といえます。
具体的なアイテムとしては、テーラードジャケット、白シャツ、スラックス、チノパン、シンプルなニットなどが挙げられます。カラーパレットはネイビー・グレー・ベージュ・白・黒などのシックな色が中心になります。
きれいめ系統の最大のメリットは、ビジネスからデートまで幅広いシーンで活躍できることです。特にコーデに迷いやすい方や、清潔感を重視したい方に向いているスタイルといえます。
トラッド(アメリカントラッド・クラシック)
トラッドとは「トラディショナル(伝統的)」の略です。アメリカのアイビーリーグ(ハーバード大学などの名門大学)を中心に広まったスタイルがルーツにあります。
代表的なアイテムは、ブレザー、チノパン、オックスフォードシャツ、ローファー、ニットタイなど。ネイビー×チノパン×ローファーのコーデは、トラッドの定番中の定番といえます。
クラシックな雰囲気がありながらも、日常的に着られるアイテムが多いのがトラッドの魅力です。派手さはありませんが、落ち着いたおしゃれを楽しみたい方にはとても馴染みやすいスタイルだと感じます。
ビジネス・ビジネスカジュアル
ビジネス系統は、スーツを中心とした仕事着がベースですが、近年はビジネスカジュアルとして「スーツほどかっちりしない、でも清潔感は維持する」スタイルが広まっています。
ビジネスカジュアルの具体例としては、ジャケット+きれいめパンツ(スラックスやチノパン)+革靴やローファーといった組み合わせが代表的です。Tシャツを取り入れる場合は、無地・ハイクオリティなものを選ぶのが基本です。
ビジネスカジュアルで失敗しやすいのは、「カジュアルに寄りすぎて清潔感が失われるケース」です。アイテムの素材やフィットにこだわることが、ビジネスカジュアルをうまく着こなすポイントになります。
フレンチカジュアル
フレンチカジュアルは、フランスのパリジャンが好むシンプルでエレガントなカジュアルスタイルです。「おしゃれに見せようとしていない、でもおしゃれ」という空気感が魅力といえます。
ボーダーTシャツ、ブルゾン、チノパン、トレンチコート、白シャツなどがよく使われます。配色はシンプルに抑え、素材の質感で差をつけるのがフレンチカジュアルらしい着こなしです。
ごちゃごちゃしすぎないシンプルさの中に、どこか余裕や知性が感じられるのがフレンチカジュアルの世界観です。シンプルな服が好きな方に特に刺さるスタイルといえます。
イタリアンクラシコ(クラシコイタリア)
イタリアンクラシコは、イタリア発のテーラリング(仕立て服)の伝統に基づいたスタイルです。スーツやジャケットの仕立て、素材の選び方に徹底的にこだわるのが特徴で、ファッション感度の高い大人に人気があります。
フィット感が良く、高品質な素材を使った服を「軽やか」に着こなすのがイタリアンクラシコの美学です。ジャケットを羽織るだけでコーデが完成するような洗練さが求められます。価格帯は高くなりやすいですが、長く使えるアイテムが多いのも特徴のひとつです。
メンズファッション系統【カジュアル・ストリート系】
アメカジ(アメリカンカジュアル)
アメカジとは「アメリカンカジュアル」の略で、アメリカのワークウェアやアウトドアウェア、スポーツウェアをルーツとするスタイルです。デニム、チェックシャツ、スウェット、ブーツといったアイテムが定番になっています。
アメカジは「着込んで育てる」という文化が根強く、古着やデニムの色落ちを楽しんだり、長年使い込んだアイテムを大切にするのが醍醐味といえます。「使えば使うほど味が出る」という考え方がアメカジの根本にあるので、ファッションを長期的に楽しみたい方に向いています。
ストリート
ストリートファッションは、スケートボード・ヒップホップ・グラフィティなどのアーバンカルチャーを背景にしたスタイルです。ビッグシルエット、グラフィックTシャツ、スニーカー、キャップなどが定番アイテムになっています。
Supreme・Palace・Off-Whiteなどのブランドが代表的で、ストリートカルチャーとハイファッションを融合させた「ラグジュアリーストリート」も近年広まっています。ストリート系はアイテムのブランドや希少性が重視される傾向があり、「何を着るか」だけでなく「何を知っているか」も問われるスタイルです。
ワーク系
ワーク系は、アメリカのワークウェア(作業着)をベースにしたスタイルです。カーハートやディッキーズといったブランドが代表的で、耐久性の高い素材、シンプルな構造のアイテムが中心になります。
チョアコートやオーバーオール、ヘビーコットンのTシャツ、ワークパンツなどが定番です。ワーク系はアメカジと親和性が高く、両方を組み合わせたコーデも多く見られます。無骨な雰囲気が好きな方や、丈夫で長持ちする服を好む方に向いているスタイルといえます。
サーフ(西海岸ファッション)
サーフスタイルは、カリフォルニアなどの西海岸カルチャーを背景にした開放的なファッションです。ボードショーツ、ルーズなTシャツ、フーディ、サンダルなどが定番アイテムになっています。
色使いはブルー・ホワイト・オレンジなど明るいカラーが多く、全体的にリラックス感があります。QuiksilverやBillabongなどのブランドが有名です。季節を問わず取り入れやすく、夏はそのまま、秋冬はインナーや上着を重ねることで対応できます。
スポーツミックス
スポーツミックス(アスレジャーとも呼ばれます)は、スポーツウェアを日常のコーデに組み込むスタイルです。ジョガーパンツ、スウェット、スニーカーなどのスポーツアイテムを、カジュアルな服と合わせて着こなします。
スポーツミックスは「動きやすさ」と「おしゃれ感」を両立させる現代的なスタイルとして人気が高まっています。NikeやAdidasといったスポーツブランドのアイテムと、セレクトショップのアイテムを組み合わせるのが一般的な着こなし方です。
韓国ファッション(オルチャン)
韓国ファッション(オルチャンスタイル)は、K-POPやK-ドラマの影響を受けたスタイルで、近年特に若い世代を中心に広まっています。オルチャンとは「顔が小さい人」を指す韓国語で、スタイルよく見せる着こなしが特徴です。
ゆったりしたシルエットのアウター、オーバーサイズのパーカー、スキニーパンツやバギーパンツ、スニーカーなどがよく使われます。モノトーンや淡い色使いを好む傾向があり、全体的にクリーンでスタイリッシュな印象を持ちます。トレンドの移り変わりが比較的速い系統でもあるため、SNSやK-POPアーティストのスタイルを参考にするのがおすすめです。
メンズファッション系統【モード・ヴィンテージ・その他系】
モード・デザイナーズ
モード系は、ハイファッションや前衛的なデザイナーズブランドを中心としたスタイルです。Yohji YamamotoやRick Owens、Comme des Garçonsなどのブランドが代表的で、黒・グレーなどのダークカラー、独特のシルエット、構築的なデザインが特徴になっています。
「普通とは違う」「前衛的」という美学が根底にあり、ファッションを芸術表現として楽しみたい方に向いています。モード系はアイテムの価格帯が高くなりやすく、初心者が取り入れるには敷居が高い面もあります。まずはモードっぽいシルエットやカラーのセレクトショップアイテムから入るのがスムーズな方法といえます。
ミリタリー(クラシック/ヴィンテージ)
ミリタリー系は、軍服や軍用アイテムをベースにしたスタイルです。MA-1ジャケット、M-65フィールドジャケット、カーゴパンツ、ミリタリーブーツなどが代表的なアイテムになります。
カラーはオリーブグリーン・カーキ・ブラックが中心です。本物のデッドストック(未使用の軍放出品)を好む人もいれば、現代的にアレンジされたミリタリーアイテムを使う人もいます。ミリタリー系は重厚感と実用性を兼ね備えたアイテムが多く、アメカジやワーク系との相性も良いです。
アウトドア(ゴープコア含む)
アウトドア系は、登山・キャンプなどのアウトドアウェアを日常スタイルに取り入れたファッションです。近年は「ゴープコア(Gorpcore)」という言葉も広まり、高機能アウトドアウェアをおしゃれに着こなすスタイルが注目を集めています。
The North FaceやPatagoniaのジャケット、トレッキングシューズ、テックフリースなどが定番アイテムです。ゴープコアは機能性と見た目の両立が特徴で、アウトドアシーンだけでなく都市でのデイリーユースにも対応します。
ヴィンテージ・古着ミックス
ヴィンテージスタイルは、主に1960年代〜1990年代の古着をベースにしたスタイルです。古着屋やフリマアプリで見つけたアイテムを、現代のアイテムとミックスして着こなすのが特徴といえます。
同じアイテムが存在しない一点物の魅力があり、「自分だけのスタイル」を作りやすいのが最大の魅力です。古着の状態・サイズ感・年代などを見極める「目利き力」が問われる部分もあり、慣れてくるほど楽しさが増すスタイルといえます。
ロック・グランジ
ロック系・グランジ系は、ロックミュージックのサブカルチャーを背景にしたスタイルです。バンドTシャツ、スキニージーンズ、レザージャケット、チェルシーブーツ、ディストレスト(意図的に加工された)デニムなどが定番アイテムになります。
1990年代のカートコバーン的なグランジスタイルも人気が高く、チェックシャツをウエストに巻いたり、フランネルシャツをルーズに羽織ったりするコーデが代表的です。ロック系はアイテムの「崩し方」「抜け感」がコーデのキーになるスタイルです。
ラグジュアリー・ミニマル(ノームコア含む)
ラグジュアリー・ミニマルは、装飾を極力省き、上質な素材と完璧なシルエットだけで勝負するスタイルです。LORO PIANAやBrunello Cucinelliのような高級カシミアニットや、よく仕立てられたパンツなどがベースになります。
「ノームコア(Normcore)」は、意図的に「普通の服」を選びながら、素材やフィット感の良さで差をつけるスタイルとして知られています。ミニマルスタイルは「引き算の美学」が基本で、何も足さないことで完成度が上がるスタイルといえます。
メンズ服の系統別・着こなしのコツとコーデ例
きれいめ系統のコーデ例(テーラードジャケット×スラックスなど)
きれいめ系統のコーデで最も基本的な組み合わせは、テーラードジャケット+白シャツ+スラックス+革靴です。全体をシックにまとめ、素材の質感(ウール・コットン・リネンなど)にこだわることで、シンプルでも存在感のある着こなしになります。
カラーはネイビー・グレー・ベージュを基調にすると上品にまとまりやすいです。アクセサリーはシルバーの時計やシンプルなリングを1〜2点にとどめるのがきれいめ系の基本ルールといえます。
夏場はジャケットをリネン素材にしたり、足元をローファーやサンダルに変えることで、季節に合ったきれいめスタイルが完成します。
カジュアル系統のコーデ例(スウェット×デニムパンツなど)
カジュアル系の定番コーデは、スウェットトップ+デニムパンツ+スニーカーの組み合わせです。スウェットはオーバーサイズ気味のものを選ぶと、今っぽいシルエットになります。
デニムパンツはブルーデニムよりもブラックデニムやグレーを選ぶと、スウェットとのまとまりが出やすいです。カジュアルコーデで失敗しやすいのは、全体的にだらしなく見えてしまうケースです。シルエットを意識し、ウエストをインするか、アウターを羽織ることで全体が引き締まります。
きれいめカジュアルのコーデ例(ブレザー×デニムパンツなど)
きれいめカジュアルは、「きれいめ」と「カジュアル」を組み合わせたスタイルです。ブレザー(またはノーカラージャケット)+デニムパンツ+白スニーカーの組み合わせが代表的なコーデになります。
きれいめとカジュアルのアイテムを1:1の比率で組み合わせると、バランスが取りやすいです。たとえば上半身にきれいめアイテム(ジャケット・白シャツ)を置いて、下半身にカジュアルアイテム(デニム・スニーカー)を取り入れるのが基本的なやり方です。
ストリート系統のコーデ例
ストリート系のコーデ例としては、グラフィックTシャツ+バギーパンツ(またはカーゴパンツ)+ハイカットスニーカーが定番の組み合わせです。ジャケットの代わりにシャツをオープンカラーで羽織ったり、オーバーサイズのフーディを使うのも王道です。
キャップやビーニーなどの帽子、バケットハットなどのヘッドウェアもストリートコーデには欠かせないアイテムです。ストリートコーデはアイテムのブランドや素材感よりも、シルエットとスニーカーのチョイスで印象が大きく変わります。
系統ミックス(MIX)スタイルのコーデ例
系統ミックスとは、異なる系統のアイテムを意図的に組み合わせてコーデを作るスタイルのことです。たとえば「テーラードジャケット(きれいめ)+バギーパンツ(ストリート)+ローカットスニーカー(カジュアル)」のような組み合わせがその一例になります。
ミックスコーデのポイントは、「共通するカラーや素材感でまとめること」と「どちらかの系統を主役にして、もう一方をアクセントにすること」の2点です。きれいめ7:カジュアル3のような比率感を意識すると、コーデとしてのまとまりが生まれやすいといえます。
自分に合うメンズ服の系統の診断・見つけ方
性格・ライフスタイルから系統を選ぶ方法
自分に合う系統を見つける際に、最初に振り返ってほしいのが「日常のライフスタイル」です。仕事がオフィス勤務か在宅か、週末の過ごし方、外出頻度などによって、自然と向いている系統は変わってきます。
| ライフスタイル | 向いている系統 |
|---|---|
| オフィス勤務が多い | きれいめ、ビジネスカジュアル、トラッド |
| 在宅・フリーランス | カジュアル、ストリート、スポーツミックス |
| アウトドア・キャンプ好き | アウトドア、ゴープコア、アメカジ |
| 都市型・カフェ・アート好き | モード、ミニマル、フレンチカジュアル |
| 音楽・サブカル好き | ロック・グランジ、ヴィンテージ、ストリート |
この表はあくまでも目安ですが、ライフスタイルから系統を絞り込むことで、「着る機会が少ない服を買ってしまう」という失敗を防ぎやすくなります。たとえば在宅勤務が中心なのに、テーラードジャケットをメインに揃えても出番が少なくなりがちです。
自分が実際に生活の中で着こなせるかどうかを基準にすると、長く愛用できる服選びにつながります。ライフスタイルと系統が一致していると、毎朝の服選びがスムーズになるのも大きなメリットのひとつです。
趣味・好みから系統を絞り込む方法
趣味や好みの文化圏から系統を探すのも、自分らしいスタイルを見つける有効な方法です。好きな音楽、映画、スポーツ、アーティストなどは、ファッションの系統と深く結びついていることが多いといえます。
たとえばヒップホップが好きな方はストリート系、サーフィンが好きな方はサーフ系、クラシカルな映画や文学が好きな方はトラッドやフレンチカジュアルとの相性が良い傾向があります。自分が「かっこいい」と思う人物やキャラクターのスタイルを参考にするのも、系統探しの近道です。
顔タイプ・骨格タイプ別に似合う系統を知る方法
顔の印象や骨格によって、「似合いやすい系統」が変わることがあります。これは絶対的なルールではありませんが、参考にすることでより自分に合うスタイルを見つけやすくなります。
| タイプ | 特徴 | 向いている系統の例 |
|---|---|---|
| 顔:シャープ・直線的 | フェイスラインが角張っている | モード、ストリート、ミリタリー |
| 顔:丸み・曲線的 | フェイスラインが丸みを帯びている | きれいめ、トラッド、韓国ファッション |
| 骨格:ストレート(筋肉質) | 体にしっかりとした厚みがある | きれいめ、ビジネスカジュアル、トラッド |
| 骨格:ウェーブ(柔らかい) | 体が華奢でやわらかい印象 | フレンチカジュアル、ヴィンテージ、カジュアル |
| 骨格:ナチュラル(フレーム型) | 骨感があり、ルーズな服が似合う | アメカジ、ワーク系、アウトドア |
顔タイプ・骨格タイプはあくまでひとつの参考指標であって、「このタイプはこの系統しか似合わない」ということではありません。自分の顔や体型の特徴を知ることで、「なぜこのコーデがしっくりこないか」が分かりやすくなるという使い方がおすすめです。
たとえば骨格ナチュラルタイプの方がタイトなスラックスを選ぶと、骨感が強調されすぎてアンバランスになることがあります。そういった場合は、ゆとりのあるシルエットのパンツを選ぶと全体のバランスが整いやすいです。知識として持っておくと、服選びの引き出しが増えていきます。
ファッション初心者におすすめの系統はどれか
ファッション初心者の方には、まず「きれいめカジュアル」か「シンプルなカジュアル系」から始めることをおすすめします。理由は、アイテムの汎用性が高く、コーデを間違えにくいからです。
初心者が最初に意識すべきは「清潔感」と「サイズ感」の2点です。この2点を押さえるだけで、着こなしのレベルが大きく変わります。どんな系統を選んでも、サイズが合っていて清潔感があれば、おしゃれな印象を与えることができます。
きれいめカジュアルは、ビジネスシーンにも日常にも対応できる汎用性があり、服に投資したアイテムが無駄になりにくいのも初心者向きの理由のひとつです。まずは「白シャツ・ネイビーパンツ・白スニーカー」の基本3点を揃えることから始めてみてください。
系統別おすすめメンズファッションブランド
きれいめ・トラッド系のおすすめブランド
きれいめ・トラッド系のスタイルを楽しみたい方には、以下のようなブランドが参考になります。
- ユナイテッドアローズ:幅広い価格帯できれいめアイテムを揃えやすいセレクトショップ
- ビームス:トラッドからきれいめカジュアルまで幅広くカバーし、初心者にも入りやすい
- ラルフ ローレン:アメリカントラッドの代表格。ポロシャツやブレザーが定番
- Brooks Brothers:アイビーリーグスタイルを長年牽引してきた老舗ブランド
これらのブランドは価格帯の幅が広く、予算に合わせてアイテムを選びやすいのが特徴です。特にユナイテッドアローズやビームスは、日本人の体型に合わせたサイズ感のものが多く、初心者にも使いやすいといえます。ラルフ ローレンのポロシャツは一枚持っておくだけで、きれいめコーデの幅がぐっと広がります。
アメカジ・カジュアル系のおすすめブランド
アメカジ・カジュアル系のブランドは、老舗の実用的なブランドが多く揃っています。
- リーバイス:デニムの代名詞。501・505などの定番ジーンズはアメカジの基本
- チャンピオン:スウェットやリバースウィーブが定番。コスパが高い
- カーハート:ワーク系の代表格。チョアコートやビーニーが定番
- エドウィン・ウエアハウス:日本のデニムブランドで、高品質なアメカジアイテムが揃う
リーバイスとチャンピオンは手が届きやすい価格帯でありながら、長年愛されてきた定番ブランドです。アメカジの軸となるデニムとスウェットをこの2ブランドから揃えておくと、コーデの土台が安定しやすくなります。カーハートは近年ストリート系との融合も進み、幅広い系統と合わせやすくなっています。
ストリート・モード系のおすすめブランド
ストリートとモードのブランドは、ファッション感度の高い層から支持されているものが多くなっています。
Supreme(シュプリーム)は、スケートカルチャーをルーツとするストリートブランドの代表格で、コレクションのたびに話題を集めます。Off-White(オフホワイト)は、ラグジュアリーとストリートを融合させたスタイルが特徴で、ヴァージル・アブローが設立したブランドです。
モード系では、Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)やCdG(コム デ ギャルソン)が代表的です。どちらも高価格帯ですが、中古市場でも流通しているため、ヴィンテージショップや古着店で探すのも選択肢のひとつといえます。
アウトドア・ミリタリー系のおすすめブランド
アウトドア系ブランドは、機能性と見た目の両立に優れたアイテムを展開しています。
The North Face(ザ・ノース・フェイス)は、ゴープコアスタイルの中心的ブランドで、フリースやナイロンジャケットが定番です。Patagoniaは環境への取り組みでも知られ、フリースやダウンジャケットが長年愛用されています。ミリタリー系では、Alpha Industries(アルファ インダストリーズ)のMA-1が最も有名なアイテムのひとつです。
アウトドアブランドのアイテムは機能性が高く、街着としても使いやすいため、ゴープコアスタイル以外のコーデにも取り入れやすいです。
古着・ヴィンテージ系のおすすめブランド
古着・ヴィンテージスタイルの場合、特定のブランドというよりも「どこで探すか」が重要になります。古着屋やオンラインの古着プラットフォームを活用するのがメインになります。
代表的な探し方としては、下北沢・高円寺・渋谷などの古着の集積地にある店舗を巡ったり、メルカリ・ラクマ・VINTAGE CLOTHINGなどのオンラインフリマを活用したりする方法があります。ただし、ブランドとして「Levi’s(古着)」「Polo Ralph Lauren(古着)」「Wrangler(古着)」などは定番の人気アイテムとして流通しています。
ヴィンテージアイテムは同じものが存在しないからこそ、出会いを大切に楽しむスタンスが向いています。価格も幅広く、掘り出し物に出会ったときの喜びはファッションの楽しさをより深めてくれます。
メンズ服の系統・種類まとめ
メンズファッションの系統は、大きく「きれいめ・クラシック系」「カジュアル・ストリート系」「モード・その他系」の3つに分類することができます。それぞれに独自の文化背景・定番アイテム・着こなし方があり、どれが正解・不正解というものではありません。
自分に合う系統を見つけるためには、まず「かっこいいと思う服」を集めてみること、ライフスタイルや趣味・好みを振り返ること、そして骨格や顔タイプを参考にすることが有効な手がかりになります。初心者の方は、「きれいめカジュアル」を起点にすると汎用性が高く、失敗しにくいスタートが切れます。
コーデに迷ったときは「清潔感」と「サイズ感」の2点を意識するだけでも、印象は大きく変わります。系統を固定しすぎず、好きなアイテムを自由にミックスしながら、自分だけのスタイルをゆっくり育てていくのがファッションを長く楽しむコツといえます。まずは今日から、自分の「好き」を起点にしてファッションを楽しんでみてください。


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