導入文(見出しなし)
「ファッションセンスって、生まれつきのものじゃないの?」と思ったことはありませんか。おしゃれな人を見るたびに「自分にはセンスがないから無理」と諦めてしまう気持ち、よく分かります。
でも実は、センスのある人とそうでない人の違いは、才能ではなく「知っているかどうか」の差であることが多いのです。
この記事では、ファッションセンスとは何かという定義から、センスのある人の特徴、コーディネートの作り方、そして実際にセンスを磨いていく具体的なステップまでを順番に解説しています。
ファッションに興味はあるけれどどこから手をつければいいか分からない、という方にとって「なるほど、そういうことか」と腑に落ちる内容になるよう、できるだけ具体的にお伝えしていきます。読み終えた後には、明日のコーディネートが少し楽しくなるはずです。
結論:ファッションセンスは生まれつきではなく、誰でも磨ける後天的な能力
ファッションセンスの定義とは
「センスがある」という言葉はよく使われますが、では実際にファッションセンスとは何を指すのでしょうか。
ファッションセンスとは、「自分・場面・季節・トレンドなどの要素を総合的に判断し、バランスの取れた装いを選ぶ能力」のことといえます。単に高いブランドを着ることでも、派手な服を着こなすことでもありません。
たとえば、シンプルな白Tシャツとデニムを合わせた人でも、サイズ感が絶妙でシューズとバッグの色が統一されていれば「センスがある」と感じさせます。逆に高価なアイテムを揃えていても、サイズが合っていなかったりアイテム同士がバラバラだったりすると、「なんか違う」という印象を与えてしまうことがあります。
つまりセンスとは、「何を着るか」ではなく「どう着るか」に関わる能力だといえます。
センスがある人とない人の決定的な違い
センスがあると感じる人を観察してみると、共通している点が見えてきます。いくつかの違いをまとめると、以下のようになります。
| センスがある人 | センスがない人(改善前) |
|---|---|
| 全体のバランスを意識して服を選ぶ | アイテム単体でよいと思ったものを選ぶ |
| 色の組み合わせを考えてコーディネートする | 好きな色を複数合わせてしまう |
| サイズ感・シルエットを重視する | デザインやブランド名を重視する |
| TPOや季節感を取り入れる | 季節・場面を問わず同じ感覚で選ぶ |
| 客観的な視点でコーデを見直す | 自分の好みだけで判断する |
この表を見ると分かるように、センスの差は「全体を見る視点があるかどうか」という点に集約されます。センスがあると言われる人は、服を選ぶ際に「このアイテム単体が好き」という感覚だけでなく、「他の服と合わせたときにどう見えるか」まで考えています。
客観的な視点というのが特に重要で、自分が鏡の前で見た印象と、実際に外から見られる印象は意外とズレがあるものです。センスがある人はそのズレを意識的に修正する習慣を持っています。
センスがあるかどうかの差は、「全体のバランスを見る習慣があるかどうか」にかかっているといえます。
センスは「知識」と「経験」の積み重ねで身につく
センスは先天的な才能ではなく、ファッションに関する知識と実際に着てみた経験の積み重ねによって磨かれるものです。たとえば色彩の基礎知識(補色・類似色・トーンなど)を学ぶことで、なぜあの配色がきれいに見えるのかが理解できるようになります。
知識だけでも経験だけでも不十分で、両方が組み合わさって初めてセンスとして機能します。料理と同じで、レシピ(知識)を読んで理解しても、実際に何度も調理(経験)しなければ腕は上がりません。
センスを磨くには最低でも3〜6ヶ月は継続的にコーディネートを試みることが大切です。短期間で「センスが身についた」と感じにくい理由はここにあります。焦らず少しずつ、ファッションとの付き合い方を楽しみながら積み上げていくことが、長期的に見て一番の近道といえるでしょう。
ファッションセンスがある人の11の特徴チェックリスト
①清潔感を大切にしている
おしゃれの基本中の基本といえるのが、清潔感です。どんなに素敵なコーディネートでも、シワだらけの服や汚れたシューズでは台無しになってしまいます。
清潔感は「高級感」より先に来るファッションの土台で、センスのある人は常にここを意識しています。服を定期的にアイロンがけしたり、シューズのお手入れを習慣にしたりと、細かいところへの配慮が「きちんと感」につながります。
②TPOに合わせたコーディネートができる
Time(時間)・Place(場所)・Occasion(場面)に合わせた服装を選ぶことは、ファッションセンスの中でも特に重要な要素です。カジュアルなパーティーに堅すぎるスーツで行くのも、ビジネスの場にラフなスウェットで来るのも、どちらも「センスがない」と思われてしまいます。
服の良し悪しより、場に合っているかどうかがセンスの評価を左右することがあります。TPO感覚はファッション誌だけでなく、実際の場面に出向いていく中で養われていくものです。
③季節感を演出できる
季節感とは、素材・色・デザインを通じてその季節らしさを表現することです。春は軽やかなリネン素材や淡いカラー、夏は清涼感のある白やブルー、秋はウール素材やテラコッタ、冬はコートやニットでぬくもりを演出するといった具合です。
季節先取りは約1ヶ月が目安とされており、おしゃれ上級者は季節の変わり目にいち早く素材や色を切り替えます。季節感のあるコーディネートは、それだけで「センスがいい」という印象を与えます。
④自分に似合う服・色を知っている
パーソナルカラー診断や骨格診断という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。これらは「自分に似合うもの」を科学的に分析するための方法です。センスがある人は必ずしもこれらを受けているわけではありませんが、経験の中で自然と「この色は顔色が明るく見える」「このシルエットがボディに合う」という感覚を磨いています。
⑤おしゃれなシルエット作りができる
ファッションにおけるシルエットとは、コーディネート全体を遠目に見たときの輪郭のことです。代表的なシルエットには、Iライン(細長い縦のライン)・Aライン(上半身細め、下半身広め)・Yライン(上半身ボリューム、下半身細め)などがあります。
シルエットを意識するだけで、コーディネートの完成度が一段上がります。トップスがオーバーサイズなら下はタイト、下がワイドパンツならトップスはコンパクト、というようにトップとボトムのボリュームバランスを考えることが大切です。
⑥相性の良い配色方法を理解している
色の組み合わせには法則があります。センスのある人は、無意識のうちにこの法則を活用しています。代表的な配色の考え方を以下に整理しました。
| 配色方法 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 同系色配色 | まとまり感・落ち着き | ベージュ×ブラウン×クリーム |
| 類似色配色 | 調和がとれており洗練されて見える | グリーン×ブルーグリーン×ブルー |
| 補色配色 | メリハリが出る・目立つ | ネイビー×オレンジ |
| アクセントカラー | 差し色として少量使う | 全体がモノトーン+赤のバッグ |
配色の基本を知るだけで、コーディネートの色合わせが格段に楽になります。最初のうちは「同系色」か「類似色」でまとめると失敗が少なく、まとまりのある着こなしになります。補色配色は効果的ですが難易度が高いため、慣れてきてから挑戦するのがおすすめです。アクセントカラーは差し色として少量使うのが鉄則で、使いすぎると「どこを見ればいいか分からない」コーディネートになりがちです。
⑦コーディネートの足し算・引き算が上手い
コーデの足し算とは、アクセサリーや小物を加えてコーディネートを豊かにすること。引き算とは、アイテムを減らしてすっきり見せることです。
おしゃれな人ほど「引き算」が上手いといわれます。シンプルに見えるのに何かが違う、という印象の正体はここにあることが多いです。
⑧抜け感やこなれ感を取り入れるのが上手い
「抜け感」「こなれ感」という言葉はファッション誌でよく見かけますが、具体的にはどういう意味でしょうか。抜け感とは「力を入れすぎていない自然さ」、こなれ感とは「着慣れた余裕感」のことです。
たとえばシャツの第一ボタンを外す、袖をロールアップする、スニーカーの紐をあえて緩くするといった小さな工夫が、全体に「きっちりしすぎない」空気を生み出します。「抜け感」はアイテム1か所に意識するだけで、コーデ全体の印象がぐっと変わります。
⑨小物を使ってトータルバランスを整えられる
バッグ・帽子・スカーフ・ベルト・靴といった小物は、コーディネートの仕上げに欠かせない存在です。センスのある人は、小物を「追加する」のではなく「コーデの一部として計算して選んでいる」という点が違います。
シューズの色と小物の色を合わせる、帽子でシルエットに縦のラインを加えるなど、小物使いには一定のセオリーがあります。最初は「靴とバッグの色を合わせる」という基本的なルールから始めると、一気にまとまりが出ます。
⑩年齢に合ったスタイルを選べる
年齢に合ったスタイルとは、「若く見せる」ことでも「老けた服を着る」ことでもありません。その年齢ならではの魅力を引き出すスタイルを選ぶことです。20代ではカジュアルな遊び心のある服が似合いますし、30代・40代になると素材感や仕立ての良さが引き立つようになります。
年齢に合った服を選ぶとは、「似合うゾーン」を年齢とともにアップデートし続けることです。
⑪トレンドに流されず自分のスタイルを持っている
毎シーズン変わるトレンドをすべて追い続けることは、誰にとっても難しいことです。センスがある人は、トレンドの中から「自分のスタイルに合うもの」だけをうまく取り入れ、それ以外は自分軸のスタイルを維持しています。
トレンドは「参考にするもの」であり「従うもの」ではありません。自分のスタイルを持つことが、長期的なセンスの土台になります。
センスの良いコーディネートを作る8つのポイント
【1】コーデを3色以内でシンプルに統一する
コーディネートに使う色は、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3色以内に抑えるのが基本です。色が増えるほどまとまりが出しにくくなり、コーデが散漫な印象になりがちです。
最初はホワイト・ネイビー・グレーといったベーシックカラー2色に、差し色を1色加える構成から始めると失敗しにくくなります。
【2】きれい色やニュアンスカラーを活かす
「きれい色」とはターコイズブルーやコーラルピンク・マスタードイエローのような鮮やかさのある色、「ニュアンスカラー」はくすみがかったモーブやテラコッタ・セージグリーンなどを指します。
ニュアンスカラーは肌なじみが良く、ベーシックカラーとも合わせやすいため初心者にもおすすめです。大胆に見えて実は使いやすい、という点がニュアンスカラーの魅力といえます。
【3】トレンドアイテムを1点だけ取り入れる
トレンドを丸ごと取り入れると「その季節の人」という印象が強くなり、翌年には着づらくなることがあります。ベーシックなコーディネートにトレンドアイテムを1点だけ足すことで、今っぽさが出ながらも長く使いやすい着こなしになります。
【4】グラデーションやワントーンでこなれ感を演出する
同じトーン(明るさ・彩度の統一)でまとめるワントーンコーデや、同系色を濃淡でつなぐグラデーションコーデは、センスよく見える定番テクニックです。たとえばオフホワイト・アイボリー・ライトベージュでまとめると、シンプルなのに洗練された印象になります。
ワントーンコーデは、素材の違い(ニット×デニム×レザーなど)で変化をつけることが、単調に見せないコツです。
【5】まとまりのいいシルエットに仕上げる
前述したとおり、シルエットはコーディネートの印象を大きく左右します。オーバーサイズ×スキニー、ゆったり×タイトというようにトップとボトムのボリュームに対比をつけることで、全体にメリハリが生まれます。
シルエットのバランスを整えるだけで、安価なアイテムでも高見えするコーデが作れます。
【6】小物やアクセサリーでハイセンス感を出す
コーディネートが完成したら、最後に小物を足してみましょう。シンプルなコーデにゴールドのアクセサリーを添える、キャップをプラスする、レザーのトートバッグでカジュアルに引き締めるなど、仕上げの1アイテムがコーデに個性を与えます。
【7】差し色を上手に取り入れて地味見えを回避する
ベーシックカラーでまとめると地味になりがちという悩みを解決するのが「差し色」です。全体の10〜20%程度の面積に使う鮮やかな色が、コーデを一気に華やかにしてくれます。
差し色は小物(スカーフ・バッグ・靴)から始めると失敗が少なくなります。服全体を変えなくても済むため、コスト面でも賢い選択です。
【8】着回しできるベーシックアイテムを揃える
センスのある人のクローゼットには、多くのアイテムが詰め込まれているわけではありません。どんなコーディネートにも合わせやすいベーシックアイテムが厳選されており、少ないアイテムで多様なコーデを組んでいます。
白Tシャツ・ネイビーデニム・ベージュのトレンチコート・ホワイトスニーカーといったシンプルなアイテムを揃えることで、コーディネートの幅が一気に広がります。
センスの良いコーディネート実例:季節別スタイリングガイド
春のさわやかコーデ:軽やかな配色と素材選びのコツ
春コーデのポイントは、冬の重さを一気に払い落とすような軽やかさです。素材は綿・リネン・薄手のウールなど軽いものを選び、色はラベンダー・ライトグリーン・スカイブルーといったくすみのある淡いトーンが春らしさを演出します。
たとえばライトグリーンのリネンブラウスにホワイトのワイドパンツ、足元はベージュのフラットシューズ、バッグはナチュラルなカゴバッグというコーデは、軽やかさと清潔感が同時に出ます。春は素材の軽さと淡い色が「春らしい」印象の鍵になります。
夏の清潔感コーデ:涼しげなシルエットと色使い
夏コーデでは清潔感と涼しげな印象が重視されます。色はホワイト・オフホワイト・水色・薄いラベンダーなどを軸にすると、見た目の「涼しさ」が演出されます。素材は麻や綿、通気性の良いシアー素材も夏向きです。
シルエットは適度なゆとりのあるものが涼しく見えます。タイトすぎるコーデは暑苦しい印象を与えてしまうことがあるため、ゆったりしたリネンシャツにハーフパンツ、白いサンダルというシンプルな構成でも十分にセンスよく見せられます。
秋のシックなコーデ:深みのある色とレイヤードの楽しみ方
秋は1年の中でファッションが最も楽しい季節のひとつかもしれません。テラコッタ・マスタード・カーキ・バーガンディといった深みのある色が街に広がる季節で、素材もコットンからウール・スウェードへと切り替わります。
レイヤード(重ね着)は秋コーデを豊かにする最大の武器で、素材感の違うアイテムを重ねることでスタイリングに奥行きが生まれます。たとえばタートルネックニット×チェスターコート×デニムというシンプルな組み合わせでも、素材感の違いによって洗練されたコーデになります。
冬の暖かくもおしゃれなコーデ:厚みを出しながらスタイリッシュに見せる方法
冬コーデの難しさは、防寒と見た目のバランスです。ダウンジャケットやボリューミーなコートは暖かい一方で、シルエットがぼてっとして見えることがあります。
冬は「アウターのシルエット」がコーデ全体の印象を決めるといっても過言ではなく、インナーはすっきりまとめることがスタイリッシュに見せるコツです。たとえばオーバーサイズのウールコートの中はスキニーパンツとタイトなタートルネックでまとめ、足元はロングブーツで縦ラインを強調するというバランスが、冬の定番シルエットのひとつです。
ファッションセンスを磨く具体的なステップ
STEP1:自分がどう見られたいかをイメージする(自己分析)
センスを磨く第一歩は、自分の「なりたいイメージ」を明確にすることです。「きちんとした印象を与えたい」「ナチュラルで柔らかい雰囲気にしたい」「都会的でシャープに見られたい」など、方向性が定まると服の選び方も変わります。
自分の性格・ライフスタイル・体型・肌色などを踏まえながら、「自分に合ったスタイル像」を言語化してみましょう。これがコーディネートの軸になります。
STEP2:ロールモデルを見つけて徹底的に真似をする
「ゼロから独自のスタイルを作る」のは上級者でも難しいことです。最初は「この人のコーデが好き」と思えるロールモデルを見つけ、真似することから始めるのが最も効率的な方法です。
真似をすることは模倣ではなく学習であり、センスを磨く過程で必ず通る道です。自分に合わない部分は少しずつ変えながら、自分らしさを加えていきましょう。
STEP3:写真を集めて自分の「好き」を言語化する
SNSや雑誌で「いいな」と思ったコーデの写真を集める習慣をつけましょう。PinterestやInstagramなどで保存していくと、共通するテイストや色・シルエットが見えてきます。
集まった写真を眺めながら「なぜこのコーデが好きなのか」を言葉にしてみることが大切です。「色のトーンが統一されている」「シンプルなのに素材感がある」など、言語化することで「自分の好き」が輪郭を持ちます。
STEP4:実際に好きなコーディネートを1つ再現してみる
写真を集めたら、その中から1つを選んで実際に再現してみましょう。完全に同じアイテムでなくてもかまいません。雰囲気・シルエット・色のバランスを参考に、手持ちのアイテムや似たものを組み合わせます。
完璧に再現しようとする必要はなく「7割似ていれば十分」という気持ちで取り組むと、試すハードルが下がります。
STEP5:全身鏡でチェックして写真との違いを分析する
コーデが完成したら、全身鏡で確認します。このとき、スマートフォンで写真を撮ることをおすすめします。鏡で見た印象と写真で見た印象は異なることが多く、写真の方が客観的に見えやすいためです。
参照した写真と自分の写真を比べて、「どこが違うか」を冷静に分析してみましょう。サイズ感・色のトーン・小物の有無など、改善のヒントが見えてきます。
STEP6:トライアンドエラーを繰り返して自分のスタイルを確立する
センスは一度で身につくものではありません。失敗しながら学ぶことがセンスを磨く上で最も重要なプロセスです。「なんか違うな」と感じたコーデも大切な経験で、そこから「何が違ったのか」を考えることでセンスが育ちます。
試行錯誤を繰り返した回数が、そのままセンスの積み上げになります。失敗を恐れずにコーディネートを楽しむ姿勢が一番大切です。
プロが教えるファッションセンスをさらに高める方法
ファッション雑誌・SNS・インフルエンサーを上手に活用する
ファッション雑誌はトレンド情報の宝庫であり、プロのスタイリストが組んだコーディネートは非常に参考になります。ただし雑誌のコーデをそのまま真似するのではなく、「なぜこのアイテムを合わせているのか」「なぜこのシルエットなのか」を考えながら読むことが大切です。
SNSではInstagramやPinterestで、自分の好みに近いインフルエンサーをフォローするのがおすすめです。インフルエンサーの着用アイテムをチェックするよりも、全体のバランスや色使いを観察することがセンス向上に直結します。
美しいものにたくさん触れてインプット量を増やす
ファッションセンスは、ファッション以外の分野からも影響を受けます。美術・建築・インテリア・料理のプレゼンテーションなど、美しいものに触れることでバランス感覚や色彩感覚が磨かれます。
美術館やギャラリーに足を運んだり、センスの良いカフェやホテルのインテリアを意識して観察したりすることも、ファッションセンスに良い影響を与えます。
自分の好みとは異なるスタイルにもあえて触れてみる
自分の好みのスタイルだけを見ていると、センスが偏りやすくなります。普段あまり見ないジャンルのファッションを意識的に調べたり、異なる文化圏のスタイリングを観察したりすることが、視野を広げるきっかけになります。
たとえば「フェミニンが好き」という方がストリートファッションに触れてみると、「このエッセンスをフェミニンコーデに取り入れてみよう」という新しい発想が生まれることがあります。異なるスタイルへの触れ方は「参考にする」という姿勢で、無理にスタイルを変える必要はありません。
ショップ店員を上手に活用して客観的な意見を聞く
セレクトショップやアパレルショップの販売員は、コーディネートのプロです。試着をしたときに「自分に似合っているか」「他のアイテムとの合わせ方」を聞いてみると、思わぬ気づきが得られることがあります。
購入しなくても相談すること自体は問題ありません。「自分ではなかなか手に取らないアイテムをすすめてもらう」だけでも、新しいスタイルとの出会いになります。
プロのスタイリストやコーディネートサービスに頼る選択肢
最近は個人向けのスタイリングサービスやパーソナルショッパーが利用しやすくなってきました。プロのスタイリストに相談することで、自分では気づけない強みや似合うアイテムを客観的に教えてもらえます。
費用はかかりますが、一度プロの目線でコーデを組んでもらうことで「なぜこれが似合うのか」という理解が深まり、その後のセンス磨きにも大きく役立ちます。
センスのいい服の選び方と購入先ガイド
自分の体型・肌色に合った色・デザインの選び方
服を選ぶ際には、まず自分の体型と肌色を把握しておくことが大切です。たとえば肌色がイエローベース(黄みがかったベージュ系)の場合は、コーラルやカーキ・オリーブグリーンが合いやすく、ブルーベース(ピンクがかった白系)の場合は、ラベンダー・ロイヤルブルー・ローズピンクが映えやすいといわれています。
体型については、気になる部分を隠すというよりも、自分の「好きな部分を引き立てる」視点で服を選ぶとファッションが楽しくなります。パーソナルカラー診断は美容サロンや百貨店で受けられることが多く、1〜2万円程度で受けられるサービスもあります。
細身のジャストサイズでシルエットをスッキリ見せる
センスのある着こなしに共通しているのが、サイズ感のコントロールです。ジャストサイズの服は体のラインをきれいに見せ、全体がスッキリとした印象になります。
ただしジャストサイズとは「体に密着したもの」ではなく、「肩幅が合っていてウエストに適度な余裕があるサイズ」のことです。試着をして、肩の位置・袖丈・全体のシルエットを確認することが大切です。ジャストサイズは既製品でもリフォームで調整できるため、お気に入りの服はサイズ直しも選択肢に入れましょう。
無地の定番色でさりげなさを演出する
センスのある人のクローゼットには、派手な柄物よりも「よく見るとすごく良い素材の無地」が揃っていることが多いです。無地の定番色(ホワイト・ネイビー・グレー・ベージュ・ブラック)は、どんなアイテムとも合わせやすく、長く着続けられるという強みがあります。
シンプルな無地アイテムは素材の良さが直接見た目に出るため、少し良い素材のものを選ぶと「なんかセンスがいい人」に見えるという効果もあります。
センスの良い服が揃うおすすめショップ・ブランド3選
実際にどんなショップで買えばいいか迷う方のために、幅広い予算に対応したおすすめを以下にまとめました。
| ショップ・ブランド名 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| ユニクロ(UNIQLO) | 低〜中価格帯 | ベーシックアイテムが充実。素材の質が高く着回しやすい |
| ZARA(ザラ) | 中価格帯 | トレンドの取り込みが早く、旬のアイテムが手に入りやすい |
| シップス(SHIPS)などのセレクトショップ | 中〜高価格帯 | 国内外のブランドを幅広く扱い、コーデの参考になるスタイリングが豊富 |
ユニクロはファッションの基盤となるベーシックアイテムを揃えるのに最適なブランドです。素材にもこだわりがあり、カシミヤニットやシルクブラウスなどが手頃な価格で購入できます。組み合わせるアイテム次第でさまざまなスタイルに対応できる点が魅力です。
ZARAはトレンドアイテムを取り入れたいときに頼りになるブランドです。1シーズン着て楽しむという割り切り方ができ、最新のシルエットやデザインを試しやすいという利点があります。セレクトショップはスタイリングごと参考にしやすく、コーディネートの勉強の場としても活用できます。
予算が限られている場合のかしこい選択肢
予算が少ないからといっておしゃれを諦める必要はありません。以下のような方法を活用すると、コストを抑えながらセンスのある着こなしが実現できます。
- フリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)で状態の良い古着を探す
- セール時期(1月・7月)に定番アイテムをまとめて購入する
- 「1点高品質なアイテム」を揃えて他はシンプルなベーシックで合わせる
- アクセサリーや小物でコーデに変化をつける
特に効果的なのが「1点だけ上質なアイテムを取り入れる」方法です。たとえば全体がカジュアルなコーデでも、上質なレザーのバッグを一つ持つだけで、コーデ全体の印象が一段上がります。小物は洋服に比べて価格が手頃なものも多く、コスパよくセンスアップできる優秀なアイテムです。
まとめ:ファッションセンスは「哲学」と「試行錯誤」で磨かれる
ここまで、ファッションセンスの定義から特徴・コーディネートの作り方・季節別スタイリング・センスを磨く具体的なステップまで幅広くお伝えしてきました。
改めて大切なポイントを振り返ると、センスとは生まれつきの才能ではなく、知識と経験を積み重ねることで誰でも身につけられる後天的な能力です。最初から完璧なコーディネートを目指す必要はなく、清潔感を保つ・色を3色以内でまとめる・シルエットを意識するといった小さな一歩から始めるだけで、印象は大きく変わります。
センスが磨かれていく過程で大切にしてほしいのは、「失敗してもいい」という気持ちです。「なんか違うな」と感じたコーデも、なぜ違ったのかを考えることで確実に次のセンスへとつながります。試行錯誤を楽しめる人が、結果的に最もおしゃれになるという側面があります。
ファッションは「自分を表現する言語」のようなものです。毎朝どんな服を着るかを選ぶことは、今日の自分をどう見せたいかを考えることでもあります。その積み重ねが、気がつくと「センスのある人」と呼ばれる自分につながっているはずです。
ぜひ今日から、少しずつ自分のコーディネートを楽しんでみてください。

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